金の純度(金性)の種類とその成分や特徴を分かりやすく解説!

時計のアイコン 更新日2024年01月15日
金の純度(金性)の種類とその成分や特徴を分かりやすく解説!

 

金には多くの種類があり、金性によって金の含有率が異なります。

このページでは金の種類や成分、特徴について解説します。

金の純度とは

金の純度(品位)とは、金の含有率のことを指し、日本では主に24分率で表記されています。

Karat(カラット)という質量の単位で表し、K24・K18のように表現されています。

また、海外では<1000>や<750>のように千分率で表記されることも多いです。

K24、K22、K21.6、K18、K14、K10などが良く見られます。

 

インゴッドの成分と特徴

インゴットの特徴

インゴットとは精錬した金を取引がしやすいように延べ棒やバーの形に成形したものを言います。

また、金の中で資産としての価値が最も高い事が特徴です。

さまざまなブランドやサイズ(重さ)のものがあります。

金の含有率は99.99%です。

(100%が金のみで構成されている訳ではありません。)

 

インゴットの使用用途

現物資産や投資として購入・保管 市場での取引

 

インゴットの色味

K18と比べてゴールドの色味が強く、山吹色のような独特なオレンジの色味が感じられます。

インゴットとK18(18金)の喜平

 

K24(24金)の成分と特徴

K24(24金)の特徴

金の含有率は99.9%です。そのためインゴッドとは純度が異なります。

しかしインゴッドと同じく純金と呼ばれています。

K24にカラーバリエーションは持たせられません。

理由は銀や銅など他の金属を割金として配合する余地がないためです。

 

K24(24金)の使用用途

メイプルリーフコインや天皇御在位60年金貨などの金貨 仏具に使用されています。

K24のアクセサリーの場合でも、インゴッドと同じく資産目的として購入される方も多いです。

 

K24(24金)の色味

インゴッドと同じく山吹色に近いですがしっとりとした印象があります。

インゴットとK24(24金)の金貨

 

K23(23金)の成分と特徴

K23(23金)の特徴

金の含有率は95.8%です。

中国や東南アジアなどで盛んに取引がされている金性です。

中国や東南アジアで「シナ金」と呼ばれる金製品は現地では純金として流通していることがありますが、

実際の純度はK23の含有量になっていることもあります。

 

K23(23金)の使用用途

アジア圏などの海外アクセサリーに使用されています。

K24に比べると割金は使用されているため、やや硬度が高く耐久性がありますが

アクセサリーとしては柔らかく傷もつきやすいのが特徴です。

 

K23(23金)の色味

K18と比べると黄色みが強く色が濃いです。

独特なギラギラとした派手な印象があります。

K23(23金)とK18(18金)

 

K22(22金)の成分と特徴

K22(22金)の特徴

金の含有率は91.7%です。

日本でK22が使用されている製品はかなり少ないです。

またK22には「標準金」という呼び名もあります。

 

K22(22金)の使用用途

アジア圏では資産として人気があり、K22で作ったアクセサリーを持ち歩く風習が見受けられます。

「クルーガーランド金貨」「イーグル金貨」などの金貨や主に海外製のアクセサリーに用いられています。

 

K22(22金)の色味

K24と比べると黄色が感じられる印象があります。

クルーガーランド金貨には銅が8.3g混ざっているため、赤みを帯びた色も見受けられます。

K22(22金)の金貨とK24(24金)

 

K21.6(21.6金)の成分と特徴

K21.6(21.6金)の特徴

金の含有率は90%です。

金性の中で唯一小数点が含まれる金種になります。

 

K21.6(21.6金)の使用用途

主に「インディアン金貨」「ナポレオン金貨」「メキシコペソ金貨」などの金貨に使われています。

これらの金貨は資産目的の他にデザイン性の高さが評価されており、コレクターも多く存在します。

 

K21.6(21.6金)の色味

インゴッドのようなゴールドの色味が強い山吹色

K18と比較しても色味が濃い印象が感じられます。

K216(216金)の金貨トップとK18(18金)

 

K20(20金)の成分と特徴

K20(20金)の特徴

金の含有率は83.5%です。

純金よりも加工に優れており丈夫ですが純度も高いため金の輝きも保たれた純度になります。

 

K20(20金)の使用用途

印台リングなどのアクセサリー。

日本での生産は少ないですが、加工性と硬度を持ち合わせているため、日常使いのアクセサリーとして使用されることがあります。

 

K20(20金)の色味

K24に比べると色味は薄く、独特なしっとりとしたマットゴールドな色合い

K20(20金)のリングとK24(24金)

 

K18(18金)の成分と特徴

K18(18金)の特徴

金の含有率は75%です。

金製品で最も見かけることが多い金性です。

残りの25%が割金のため、強度があります。

カラーゴールドも作りやすく、デザインの自由度も併せ持っています。

金属アレルギーが発生しにくい特徴もあります。

金が全体の4分の3を占めているからです。

 

K18(18金)の使用用途

婚約指輪や結婚指輪などのアクセサリー全般

金属アレルギーが発生しにくいため、日常使いのアイテムに多く使用されています。

 

K18(18金)の色味

K24に比べ色味が明るく軽快な印象があるゴールドカラー。

色味が濃すぎることや輝きが強すぎることもなくバランスがとれた印象があります。

K18(18金)の喜平とK24(24金)

 

K14(14金)の成分と特徴

K14(14金)の特徴

金の含有量は58.5%です。

K18よりさらに強度があり傷が付きにくいですが、輝きが少なくなります。

また変色も起こりやすい金性です。

金属アレルギーが発生する可能性が高いです。

これらは割金が全体の40%以上使用されていることが原因です。

K14の場合、ニッケルを含んでいることがあります。

ニッケルは溶けやすい金属ですので、特に金属アレルギーの原因になりやすいことが知られています。

しかしK14自体が比較的安価であるため、リーズナブルに購入することができます。

 

K14(14金)の使用用途

万年筆のペン先など耐久性が求められる箇所で使用されることがあります。

またアメリカやヨーロッパでは頑丈な素材が好まれるため、

K18よりもK14が親しまれてきた歴史があります。

 

K14(14金)の色味

K18と比べると、色味が薄く少しくすみのあるゴールドカラー。

割金の影響により黒ずみによる色味の変化も見られます。

K14(14金)のリングとK18(18金)

 

K10(10金)の成分と特徴

K10(10金)の特徴

金の含有率は42%です。

割金が50%以上を占めており硬度がかなり高いです。

しかし硬度が高いがゆえにサイズ直しや修理が難しく本体が割れてしまう可能性が高くなります。

そのため業者から断られてしまう事や、工賃が通常より高くなる事があります。

 

K10(10金)の使用用途

リーズナブルなアクセサリーで使用されており、そのため国内外の幅広い年齢層に親しまれています。

 

K10(10金)の色味

K14と比べさらに色味が薄く、輝きも控えめなため目立たない肌なじみが良いゴールドカラー。

K10(10金)のトップとK14(14金)

 

K9(9金)の成分と特徴

K9(9金)の特徴

金の含有率は37.5%です。

一般的な金製品では、あまり見られない純度となります。

純度が低いため金の輝きは少なく感じます。

しかし割金の割合がかなり大きいため、とても頑丈です。

 

K9(9金)の使用用途

英国王室が古くから9金を採用しており食器類など、

「ロイヤルゴールド」として今でもK9が主流となっています。

 

K9(9金)の色味

K18など他の金性のようなはっきりとしたゴールドの色味は少なく、

変色による赤みや黒ずみも頻繁に見られる金性です。

K9(9金)のリングとK18(18金)

 

まとめ

最後までお読みいただきありがとうございます。

金の純度の種類や特徴、また同じ金種でも割金によって見た目が変わるなど様々です。

金かどうか分からないものでも是非ブランドハンズをご利用頂ければと思います。

金相場も過去最高値を記録し間違いなく今が売り時となっておりますので、

使用されていないアクセサリーがございましたら是非一度お持ちくださいませ。

この記事を書いた人

代表取締役 久保

代表取締役 久保

ブランドハンズの代表取締役社長
ブランド買取業界歴10年

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