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金・貴金属製品が本物なのか偽物なのかを自宅でもできる見分け方があります。
今回、金の特徴や特性をふまえていくつかの真贋方法を解説します。
ただ、中には買取店を騙すために非常に巧妙に作られた偽物の金も存在します。
最終的な真贋の判断はプロに任せるのがベストな方法です。
一言で偽物の金と言ってもどんなものがあるのか分からないと思います。
大きくは金じゃない物を金と偽っている・純度の低い金を高純度だと偽っている。
この2つになりますがもう少し細分化するとおおよそ4つに分けられます。
鉄やニッケルやステンレスなどに金メッキを施したもの。ほとんどの場合は
偽物と分かるように作られています。
銅やシルバーに金メッキを施したもの。まれに金の刻印を入れて偽装したり、刻印の部分だけ本物の金を使った偽物があります。
(画像は「ネットジャパンHP」引用)
低純度の金製品に高純度であるかのような刻印をして純度を偽装したもの。
金ではあるのですが、悪質な偽物になります。
(画像は「ネットジャパンHP」引用)
タングステンなどの金に比重が近い金属に厚めの金メッキを施したもの。
こちらはプロでも外見だけで見分けることが困難で、非常に悪質な偽物です。
(画像は「ネットジャパンHP」引用)
用意する物 | 磁石(できるだけ強力なもの/100均でも買えます) |
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判定方法 | 調べるものを磁石に近づけてひっつくかどうかで偽物かどうかを判定します。 |
金メッキ | 判別できます。 (鉄・ニッケル・ステンレスなどは磁石にひっつきます) |
高度な金メッキ | 銅やシルバーは磁石にひっつかないので判別できません。 |
刻印の偽装 | 純度は低いですが金を使用しているので判別できません。 |
スーパーコピー | タングステンは磁石にひっつかないので判別できません。 |
金は磁石にはひっつかない特性があります。つまり磁石にひっついてしまうと金ではないという事になります。
ただし、本物の金のネックレスでもマルカン部分にはバネが使用されており磁石にひっつきます。
また、金属によっては磁石に反応しないものもありますのでひっつかないからと言って本物と決めつけることはできません。
用意する物 | ルーペや虫眼鏡(100均やネットで購入できます) |
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判定方法 | 製品のどこかにある刻印を確認します。 |
金メッキ | 刻印の種類により判別できます。 |
高度な金メッキ | 刻印の種類により判別できるものがあります。 |
刻印の偽装 | 金としての刻印やその部分だけ本物の可能性が高く判別はできません。 |
スーパーコピー | 金としての刻印が打たれているので判別は困難です。 |
金製品にはその純度を示す刻印がどこかにあります。例えば「純金」「K18」「750」「K14WG」などはそれぞれ金を表していますが、「K18GP」「K18GF」のように純度の後ろにメッキを示す刻印が打たれている場合にはその製品は金ではないという事になります。
また、刻印のない場合もありますのでその場合はこの方法では判別ができません。
*刻印は目立たない所に打たれていることが多いのでよく探しましょう。
用意する物 | 素焼きのタイルや皿(ホームセンターやネットで買えます) |
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判定方法 | 製品を擦り付けて跡に残った色や製品の傷で判別します。 |
金メッキ | 判別できます。 |
高度な金メッキ | 判別できます。 |
刻印の偽装 | 純度は低くても金なので判別はできません。 |
スーパーコピー | 厚めのメッキがされているので判別は困難です。 |
この方法では本物の金はタイル側にも金色の跡がつき、削られた製品の傷も金色のはずです。
逆に偽物のであればタイルに黒っぽい跡が残り、製品もメッキが剥げて下地が見えます。
*製品自体を傷つける方法ですのであくまで自己責任で行ってください。
用意する物 | なし |
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判定方法 | この方法では色味の違いで純度の違いをある程度判断することができます。 |
金メッキ | メッキの塗られ方によっては判別可能な偽物があります。 |
高度な金メッキ | メッキの塗られ方によっては判別可能な偽物があります。 |
刻印の偽装 | 色味の違和感で偽物ではないかを疑うことができます。 |
スーパーコピー | メッキ塗がしっかりされている場合は判別が困難です。 |
金の特性として純度が高いほど濃い山吹色をしています。純度が下がるとそこから明るい黄色になっていきます。
さらに純度が下がると含まれている銅の割合が増え暗く鈍い色になっていきます。
この特性に慣れていれば刻印の純度と製品本体の純度の違和感で偽物を判別することも可能になります。
ただし、ホワイトゴールドについてはコーティングされているので色味での判別はできません。
用意する物 | 比較用に鉄製の製品があると便利です。 |
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判定方法 | 調べたい製品と鉄製の物を持ってその温度を比較します。 |
金メッキ | ほぼ判別する事ができます。 |
高度な金メッキ | ほぼ判別する事ができます。 |
刻印の偽装 | かなり低い純度の物を偽装している場合は判別できると思われます。 |
スーパーコピー | インゴッドなど本物と比べた場合には違和感で偽物を疑うことができるかも。 |
純度の高い金は非常に熱伝導率が高いので触った瞬間ひんやりと冷たいのが特徴です。
しかも手の熱が伝わりすぐに暖かくなります。
一方で鉄製品はしばらく冷たいままなので比べると分かりやすいです。
用意する物 | 比較用に似たような大きさのメッキor鉄製品があると分かりやすいです。 |
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判定方法 | 調べたい製品と比較の物を持って重みの違いで判定します。 |
金メッキ | 高確率で判別できます。 |
高度な金メッキ | 高確率で判別できます。 |
刻印の偽装 | 偽物ではないかを疑うことができます。 |
スーパーコピー | 本物と同じくらいの重みを感じるため判別できません。 |
本物の金製品とメッキ製品では重さが全く違います。シンプルなデザインであれば同じような大きさでも本物は比重が大きいため他の金属より重く感じます。
比較する物がない場合でも見た目以上の重みを感じれば本物の金である可能性が高くなります。
デザインや大きさによって比べる事が困難な場合も多いのが難点です。
用意する物 | 比重計(かなり高価になるので個人で購入することはオススメしません。) |
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判定方法 | 比重計を使用し調べたい製品の比重を測定します。 |
金メッキ | 金としての比重がでないので判別できます。 |
高度な金メッキ | 金としての比重がでないので判別できます。 |
刻印の偽装 | 刻印通りの比重まであがらなければ偽物と判別できます。 |
スーパーコピー | タングステンの比重は金に近いため判別はできません。 |
比重計は空気中の重量と水中での重量を計測し自動で計算をしてくれる優れものの為、ほとんどの偽物は判別が可能です。
ただし、軽すぎる物・中が空洞の物・石がついている物は比重が正確に計測できませんので注意してください。
*比重とは比重とは同温の状況下で「1㎤」の水の重さを「1」とした時の物質の数値を言います。
比重は「空気中の重量÷(空気中の重量-水中の重量)」で計算できます。
用意する物 | 試金石・試金棒・濃硝酸 |
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判定方法(1) | 試金石に調べたい製品を擦り付け残った跡に硝酸をたらして反応を見る。 |
判定方法(2) | 条痕の色味で金性を判定する。 |
金メッキ | 条痕の色味や、硝酸との反応で判別できます。 |
高度な金メッキ | 条痕の色味や、硝酸との反応で判別できます。 |
刻印の偽装 | 時間はかかりますが条痕の色味や、硝酸との反応で判別できます。 |
スーパーコピー | 表面の金メッキが条痕として残るので判別が困難です。 |
通常メッキは硝酸と反応し溶けてしまいます。
純度の高い本物の金は硝酸には反応しません。純度の低い金だと時間をおいて変色します。
このような金の特性で本物と偽物を見分けることができる真贋方法となります。
実際に製品を削って行う検査になりますのでもう使用しない場合に依頼するようにしましょう。
用意する物 | X線分光器 |
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判定方法 | 調べたい製品にX線を照射して成分分析を行います。 |
金メッキ | 全て判別できます。 |
高度な金メッキ | |
刻印の偽装 | |
スーパーコピー |
X線分析器を通すことで製品に含まれている成分を正確に分析する事ができます。
これにより判別の難しいタングステンを使用した悪質なスーパーコピーも判別が可能になります。
ただし非常に高額な設備になるため導入している店舗は少ないと思われます。
最後までお読みいただきありがとうございます。
我々プロの鑑定士もご紹介した自宅で見分ける方法も含めて実施し、お持ち頂いた製品が金か偽物かを総合的に見て判定しております。
お客様でもご自身でお持ちの製品を是非ご紹介した見分け方でお試しください。
また、偽物の金は買わないことが一番です。フリマサイトなどで金として売られている製品で明らかに相場より価格が安いものについてはかなりの確率で偽物だと思われますので注意しましょう。
この記事を書いた人
代表取締役 久保
ブランドハンズの代表取締役社長
ブランド買取業界歴10年
ブランドハンズ
ブランドハンズの
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