金の特徴や価値について徹底解説|メッキ・他の素材との違い

時計のアイコン 更新日2024年01月12日
金の特徴や価値について徹底解説|メッキ・他の素材との違い

 

金は数ある金属の中でも希少性が高く需要も非常に多い素材で、

世界が認める価値ある現物資産です。

金とはどういうものなのか、金の特徴やメッキやほかの素材と何が違うのかを

分かりやすく解説します。

金とは?

金の延べ棒やアクセサリーと金とは何か悩む男女

金は一言でいうと8種類ある貴金属のひとつです。

貴金属とは金の他に、銀、プラチナ、パラジウム、ロジウム、ルテニウム、オスミウム、イリジウムがあります。

 

また金は、地球の表面部分にある岩の層の中に様々な形で含まれており、

なんとその割合は5g/1000kgと言われています。

これは、1000kgの金鉱石から金が約5gしか採掘できない。ということで、

5gというとA4用紙1枚に相当します。

この割合の少なさから金は希少な鉱物であり、世界中で価値があるとされています。

 

ちなみに金は元素記号Auです。

Auはラテン語の「光るもの」aurumに、英名のゴールド(Gold)はサンスクリット語の「輝く」にちなんだと言われています。

この輝きでリングやネックレスなど宝飾品、インゴットや金貨の地金に多く使用されています。

 

金の特徴(素材として)

金の延べ棒と金の特徴素材として

金は金属の中で最も薄く伸ばせるのが特徴で、1グラムで約3000メートルもの長さまで伸ばす事が可能です。

これは、国立競技場のトラック1周400メートル約7周半に相当します。

ちなみに銀は金に次いで1グラムで約2200メートル伸ばすことが出来ます。

そのため、リングやネックレスなど多彩なデザインを形成するのに大変適しています。

 

また、金は非常にやわらかい為、そのまま加工してもリングやネックレスなど普段使いには適しておりません。

なので金の融解性を活かし金パラジウムや銀、銅などの割り金を配合して合金にし適した硬さに調整します。

そうすることで普段使いにも使用できるよう加工がされています。

その加工しやすく用途が豊富にあるというのも金の特徴です。

 

メッキやほかの素材と金の違い

金やプラチナ銅の塊とメッキやほかの素材と金の違い

金製製品には必ず金が含まれていますが、

金メッキ製品の場合は金は含まれずベース部分は全く別の金属で作成されており、

表面だけを金で覆う加工(メッキ加工)を行っています。

 

また、金は他の素材と比べ融点と硬度(ビッカース硬度)、比重値が異なります。

金種 融点 硬度 比重値
1064℃ 約22HV 19.13~19.51
961℃ 約25HV 10.53
1085℃ 約100HV 8.93
1536℃ 約110HV 7.87
プラチナ 1768℃ 約50HV 21.24~21.66
チタン 1666℃ 約110HV 4.51

融点とは固体が液体になるときの温度を表しており、

硬度はダイヤモンド製の圧子を対象となる物体に押し込み、荷重と窪みの表面積の比から硬さを計測する手法です。

比重値とは貴金属と水を比較したときの質量の何倍であるかを示した数値のことです。

 

このように比較すると各素材との違いがあり、

金は柔らかく、傷ついたり変形しやすい金属で、非常に加工がしやすい素材と言えます。

さらに、熱で溶かせば半永久的にリサイクルが可能です。

 

金はなぜ価値があるのか

金のコインと相場グラフと金はなぜ価格がある

「金はなぜ高く価値があるのか?」

結論から言いますと希少性と需要が非常に高いからです。

 

金がこれまで採掘された金の量は約180,000tです。

これは、50m競技用プールおよそ3.8杯分に相当します。

金のコインと相場グラフと金はなぜ価格がある

また、地球上に存在する金の量にも限界があり約50,000tと言われています。

50,000tは50m競技用プールに換算すると約1杯に相当します。

これに年間採掘量が約3,000tなのでこのまま採掘が行われた場合、16年前後で枯渇してしまいます。

金種 年間 発掘された量 総量
3,000t 180,000t 50,000t
25,000t 1,100,000t 300,000t
21,000,000t 400,000,000t 500,000,000t
プラチナ 200t 7,000t 16,000t

上記のように銀はこれまで採掘された量は1,100,000tで、銀の埋蔵量は約300,000tといわれおり、

年間採掘量が約25,000tと金と比較して考えると、いかに金が少ないかわかります。

さらに採掘するにも費用や時間を費やす為、希少性が高いとされています。

今後も大きな技術革新がない限り希少性の高さは持続すると考えられています。

色々な金貨

また金は株や債券と違い、それ自体に高い価値がある現物資産です。

金はお金ではなく、現物ですので常に高い価値を持ち続けることができます。

金を手元に残しておけば価値が破綻することはないため、

他の投資商品と違い価値がゼロになることはありません。

この高い流動性も金の価値を高めています。

 

まとめ

今回は金の特徴、メッキやほかの素材との違いなどご紹介しました。

金の特徴

・金とは貴金属の1種で元素記号Auの金属。最も薄く伸ばせるのが特徴。

・柔らかく、傷ついたり変形しやすい金属で、非常に加工がしやすい素材。

・半永久的にリサイクルが可能。

金とメッキの違い

金製製品には金が含まれ、金メッキ製品は金は含まれずベース部分は全く別の金属で作成され、メッキ加工されている。

ほかの素材との違い

金は他の素材と比べ融点と硬度(ビッカース硬度)、比重値が異なる。

金が価値のある理由

・地球上に存在する金の量が約50,000tと限られており非常に希少価値がある。

・歴史的にも貴重で手に入りにくい価値の高い貴金属として大昔から取引されている。

・金はお金ではなく、現物資産なので高い価値を持ち続けることができ、流動性があり価値が破綻することはない為、価値がある。

この記事を書いた人

代表取締役 久保

代表取締役 久保

ブランドハンズの代表取締役社長
ブランド買取業界歴10年

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