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プラチナ製品にある刻印は主にアルファベットと数字で組み合わされています。
日本やアジア圏では「Pt」と表示する国が多いのですが、
アメリカでは「PT」や「PLAT」と表記されているようです。
数字が意味しているものはその品位(純度)なのですが
金と違ってカラット表記はせず、日本でも1000分率(900や850など)で表記されます。
また、金と同様にプラチナも造幣局が品位を証明した製品にはホールマークが刻印されています。
画像の日の丸国旗は日本の造幣局が製品の純度(品位)を証明するという意味です。
そしてひし形の中の数字は純度を示しています。この場合は85%ということになります。
さらに「Pt」の刻印はこれがプラチナ製品であることの保証になります。
要約すると、この画像の製品はプラチナが85%含まれていることを国が証明しているということですね。
「PLATINUM」や「9995」の刻印は主にインゴッド(プラチナを型に流し込んで固めた延べ棒やプレート)や
プラチナ貨に刻印されています。
刻印の意味としては純プラチナ(純度99.9%以上)の製品であることを示しています。
ただし、売買取引の際にはプラチナ貨(コイン)は純プラチナスクラップ製品としての取扱いとなりますので
インゴッドとは価格に差が生じます。
またこちらの刻印はジュエリーに加工された製品にはほぼ使用されることはありません。
こちらの刻印の意味はプラチナ純度99.9%以上でリングやネックレスにも使用されています。
しかしながら純度の高いプラチナは柔らかいので変形しやすく、
またプラチナ独特の白い輝きが弱いので実はジュエリー向きではありません。
また、プラチナには100%純度のものは存在しないのですが
表記の数字で100%純度であると間違えやすい為この刻印は2012年3月で廃止されました。
この刻印の意味は「Pt1000」と同じですが、「Pt999」という刻印の表記は
2012年4月以降に使用されるようになった刻印ですので比較的近年に製造された
純プラチナ製品であることが分かります。
Ptではないのでプラチナではないと思いがちなのですが
こちらの「Pm1000」もれっきとした純プラチナ製品です。
かなり古いものでPt表記が標準化されるよりも前の1960年頃までの製品に刻印されています。
昔の刻印であるがゆえに検査で実際に純度を確認した上で売買取引されます。
「Pt950」の刻印は純度が全体の95%がプラチナでできているという意味になります。
残りの5%にはパラジウムやルテニウムといった素材が使われており、
製品の強度を高めるために違う物質が使われております。
Pt950は一般的にカルティエやティファニーなどブランドジュエリーや
結婚指輪・婚約指輪の素材として使用されることが多い材質です。
PMという刻印はPtが使われる以前に使用されていた刻印で、
50年以上前に使われていたかなり古い刻印となります。
「Pm950」は950と刻印されているので通常ですと95%の純度があるのですが、
古くに製造されたアクセサリーになりますので
売買取引時には検査で確認を行う場合もございます。
「Pt900」という刻印は主に指輪やペンダントトップで使用されることが多い刻印で、
プラチナ製品の中では一番見かける事の多いものになります。
Pt900という刻印とともに造幣局の刻印であるホールマーク(日本の国旗の刻印と
ひし形の中に900と書かれている)が打たれている事もあります。
ホールマークが入っていれば確実にPt900(プラチナ90%)の純度があるという証明になります。
こちらも上記でご紹介させて頂いたPm刻印の一種で、
とても古い刻印になるので売買取引時には精密な検査が必要な場合がございます。
ですが基本的にはしっかり90%の純度が出る事が多いので、
「Pt」ではなく「Pm」が頭文字に付いていたとしてもご安心ください。
「Pt850」という刻印はブレスレットやネックレスで使用される事が多いです。
その理由ですが、指輪などと比較するとチェーンが細いため変形しやすく
アクセサリーの強度を上げるためにプラチナ以外に使用する物質の純度を5%増やしています。
もしお手持ちのアクセサリーにプラチナ製のものがございましたら
一度確認してみましょう。
「Pm850」の刻印はPmが付く刻印の中でも一番純度が低いものになります。
純度が低いといっても85%のプラチナが含まれているので、
しっかりとしたプラチナ製品であることに変わりはありません。
「Pt」の後に850や900などの表記がない場合ですが、純度としては「Pt850」相当となります。
今から数十年前に製造されたプラチナアクセサリーでたまに見かける刻印ですが、
目安の純度がPt850相当であるだけでこちらの「Pt」刻印は純度を保証する刻印ではないため、
売買取引時には細かく検査を行う場合があります。
「Pm」や「PM」とだけ刻印されたアクセサリーも存在します。
PMとはPlutinum metal(プラチナムメタル)の略で、
これはプラチナですよという事を証明する刻印ではあるのですが、
この表記のあとに900や850などの数字で純度が記載していないものは
プラチナの純度が85%よりも低いものが多いので注意が必要です。
中国では「純白金」という刻印が使用されている製品があります。
白金とはプラチナのことですが、純白金となるとほぼほぼ純度は99.9%以上だと言われています。
ただ、中には純度が満たない製品も含まれていますので注意が必要です。
「正白金」という刻印も主に中国で製造されたアクセサリーで使われていた刻印です。
こちらの刻印はプラチナ製品であることを示していますが、
その純度は50%~60%前後のものが多く、
日本のPt850などと比較しても純度がかなり低いです。
ただしプラチナ製であることに変わりはありませんので、
売買取引時には純度に基づいた買取が可能です。
「白金」という文字をそのまま直訳するとホワイトゴールドになるのですが、
こちらの刻印はホワイトゴールドではなくプラチナ製である事を示しています。
50年以上前に製造されたものに見られる刻印で、
純度はおおよそ現在の「Pt850」製のものと同等であるケースが多いですが、
正確な純度は精密検査を行わなければ分からないので注意してください。
こちらの「Pt100」という刻印ですが、プラチナ100%という意味ではありません。
プラチナの純度10%しか含まれておらず残りの90%の成分は主に
シルバーが使用されていることが多く、プラチナ製品としては扱われなくなります。
買取の歳には主にシルバー製品としてになりますので
プラチナと比べ大きく値段が落ちるので注意してください。
「P/S」こちらの刻印はプラチナ・シルバーという意味を示していますが、
プラチナの純度は1%~10%程度と中にはかなり純度が低いものも存在するので
注意が必要です。こちらもプラチナ製品としての扱いではなくなります。
比較的安くで購入できるファッションアクセサリーなどに刻印されてあることが多いです。
プラチナにもそれぞれの形状を担うために適した純度がありそれが製品に刻印されています。
それは種類だけでなく製造された国や時期によっても異なっています。
近年プラチナの売買も身近なものになっていますので正しい知識を身につけましょう。
この記事がそれに役立てばなによりです。
最後までお読み頂きありがとうございました!
この記事を書いた人
代表取締役 久保
ブランドハンズの代表取締役社長
ブランド買取業界歴10年
ブランドハンズ
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