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市販の長波紫外線を発するペンライトなどを使用しても良いのですが、
当店ではさらにはっきり紫外線反応を見るためにジュエリー鑑定用のブラックボックスを利用しています。
ルビーに紫外線ライトを当てて赤色の発する蛍光の強弱を判断基準にします。
ただし、蛍光反応だけでは判断できないので注意が必要です。
①強い蛍光を発する場合
紫外線ライトを当てて強い蛍光を発する場合は、約85%が合成ルビーです。
しかし、残りの15%程は非常に質の良い天然のルビーである可能性もあります。
②普通の蛍光を発する場合
紫外線ライトをあてて、普通の蛍光を発する場合、約80%以上は天然のルビーです。
残り20%は、類似石のレッドスピネルと言う宝石ですが、現在の市場性から考えると約97%は天然ルビーと判断して問題ありません。
また、レッドスピネルだった場合でも逆に価値的には、天然のルビーと同等かそれ以上になる為、全く問題はありません。
③蛍光を発しない場合
紫外線ライトをあてて、全く蛍光を発しない場合は、約90%以上で類似石ですのでルビーではありません。
基本的にはガーネットやガラスがほとんどです。
10倍のルーペで十分確認できると思いますが、
ペンライトや顕微鏡を使うとさらにしっかり視認性が高まります。
肉眼で確認できなかった傷や内包物を確認するのですが、
もともと宝石は自然の中でできた天然物ですので、傷があるのが当たり前です。
逆に傷がなかったりクリーンすぎるものは合成石の疑いがあります。
また、気泡があるものはガラスである可能性が高いです。
ただし、合成石の技術もどんどん進歩しているので、
蛍光性と合わせて判断するようにします。
・天然特有の内包物
…結晶インクルージョン、シルクインクルージョン、液体インクルージョン、針状インクルージョン、微小インクルージョンなどの内包物が確認できた場合は、90%以上天然のルビーです。
ただし、このインクルージョンを判断するにはある程度の慣れと経験が必要だと思います。
・ガーネット、トルマリン、レッドスピネル、レッドべリル、ガラスなど、ルビーのように赤い色をした宝石は存在します。
目視では判断が難しい場合が多いですが、基本的には蛍光性がない赤い色石です。
蛍光性のあるレッドスピネル以外はほとんど価値がありませんので注意が必要です。
リングなどの製品に色石がついている場合、ルビーであれば「R1.32」などルビーのカラット数を表す刻印があることが多いので、
そちらも合わせて確認するとよいでしょう。
宝石の処理方法については、
「宝石鑑定に必要なルビー、サファイア、エメラルドなどの宝石の処理方法とその効果-まとめ」
に書いているのでご確認ください。
ルビーの場合、
含侵処理されたルビーは含侵処理されていないルビーの1/100以下の価値になります。
つまり、20万円~50万円ぐらいの価値のあるルビーだと思っていたものが含侵処理を施されていたとすると、
実際には1,000円~3,000円ほどの価値になるということです。
含侵処理の特徴としては、
①表面に無数の傷が入っている
②内部がモヤっとした感じで透明感がない
③青色から紫色の不自然な光の効果(フラッシュ効果)
④表面上に閉じ込められた気泡
があります。
含侵処理を見極めるにはある程度経験と知識が必要ですので、
少しでも含侵処理の可能性がある場合には高く査定することが難しくなります。
実際にルビーを査定するときは、ルース(石のみの状態)ではなく、リングやネックレスなど製品に付いている状態がほとんどだと思います。
実はその製品のデザインによってある程度ルビーの品質を判断できるヒントがあります。
a
b
分かりやすかったかもしれないですが、答えは「b」です。
見るポイントとしては、
①金性
②製品全体の重さ
③周りのダイヤモンドの品質
があります。
…基本的にジュエリーの場合、金よりもプラチナ製のジュエリーの方が評価が高いことが多いです。
また、プラチナ950やプラチナ900など純度が高いものの方が良質なルビーがセッティングされている可能性が高いです。
逆に14金などの純度の低い貴金属にセッティングされている宝石は宝石だけで値段がつかないことが多いです。
ただし、純度が高い貴金属にセッティングされていればすべていいルビーかというと必ずしもそうとは限りません。
綺麗に見える合成石である場合もあるので、参考程度に考えてください。
・・・リングの腕部分の厚みがしっかりしており、全体的に重厚感のあるデザインのリングには良質はルビーがセッティングされていることが多いです。
製品全体で約11g以上あれば、期待ができそうです。
メイン石の周りの脇石のデザインやグレードが高いとメイン石も良質である可能性が高いです。
目安としては、メレダイヤのの品質が「SI」クラス以上でメレ1石が0.08ct以上ある場合です。
例としてメレの刻印が1.00ctの場合、12石のメレが付いている製品や、
1.20ctの刻印で15石のメレが付いている製品などが該当します。
クラスターリング(メイン石をメレダイヤで花のようなデザインに囲んだリング)は品質が高いと言われているので、
メイン石にも期待が持てます。
逆に30年前ぐらいに流通したテーパーメレを使用したリングは現在はあまり人気がないため、
査定額が低くなる可能性が高いです。
メレダイヤが付いていない製品がメイン石にもあまり期待ができないことがほとんどです。
普通の買取店のスタッフで宝石査定ができる人はほとんどいないと言われているほど、
宝石の査定はブランド品の真贋レベルよりも高いスキルが求められます。
ブランドハンズなら宝石査定のための最新の機材とシステムを準備し熟練の鑑定士が商品を査定させていただきますので、
きちんと宝石の価値を見出してお買取りさせていただくことができます。
大切なルビーなどの宝石を損することなく高く売るならブランドハンズにお任せください!
この記事を書いた人
代表取締役 久保
ブランドハンズの代表取締役社長
ブランド買取業界歴10年
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