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目次
金製品に打刻されている刻印はその純度や種類を示しています。
世界的には千分率(750や585などの数字表記)で純度(品位)を表示しているのが一般的ですが、
日本の宝飾業界では24分率(K18やK14などのカラット表示)をしている場合があります。
また、純度の刻印の傍らにホールマークと呼ばれる日の丸国旗の刻印が打刻されている場合があります。
画像の日本国旗刻印は日本の造幣局が金製品の品位試験(金の純度の検査)を行い、
これに合格したものに打刻して品位を証明するマークです。
基本的にはこのホールマークが刻印されている製品はそのとおりの純度にて買取の査定を行います。
稀に刻印のプレートが付け替えられた悪意ある偽物もありますので比重検査などで
金製を再度確認してから実際の査定額を算出する場合があります。
インゴッドとは金属を精製して塊にしたもので日本語では「鋳塊(ちゅうかい)」と言われています。
金の含有率99.99%以上の鋳塊を純金インゴッドとして取り扱いされます。
一般的に金の延べ棒やプレートと呼ばれている物の事です。
国内では1kg、500g、100g、50g、20g、10g、5g、2g、1gの10種類のインゴッドが流通しています。
売買の際にはネックレスやリングなどと違い当日の相場の最高値で取引されます。
主にインゴッドやコインに刻印されている「FINEGOLD」、
こちらは純金という意味合いの刻印ですが、
この刻印がある金が必ずしも純金ではない事もあります。
次にご紹介する「999.9」刻印と合わせてはじめて
その貴金属(インゴッドや製品)が純金であるとの証明となります。
1000分率で金の純度を表した「999.9(フォーナイン)」は純金を示す刻印です。
主にインゴッドや金貨などに使用されていることが多いです。
基本的には先述の「FINEGOLD」と組み合わせて刻印されていることが主になります。
左側の画像はメイプルリーフ金貨(K24・24金)で右側の画像はクルーガーランド金貨(K22・22金)です。
どちらにも「FINEGOLD」の刻印がありますが金製が違います。
よく見ると左側の金貨は「FINEGOLD」の他に「999.9」の刻印もありますね。
これで純金であると分かります。
右側の金貨が純金ではないにもかかわらず「FINEGOLD」の刻印がある理由は下記の通りです。
本来純金(K24)は1オンスが31.1gになります。
ですが、クルーガーランド金貨に関しては1オンス:33.93gあります。
これはK24が31.1gとそれ以外の金属が2.83g混ざっていると言うことです。
つまりクルーガーランド金貨は総重量の内、純金が91.6%の含有率となるのでK22(22金)となります。
金の含有率はインゴッドと同じ99.9%以上になりますが、
「K24」刻印に関しては主にリングやネックレスなどの製品に刻印されています。
K24(24金)は柔らかく変形しやすいのであまりジュエリーに使用するには不向きではあります。
買取の際にはK24スクラップの相場と重量での査定となります。
金インゴッドの相場とは異なりますのでご注意ください。
「1000」とは金の含有率を1000分率で表したときの最高値です。
よってこの刻印のある製品に関しては純金であるということになります。
「1000」は「K24」刻印と同じくリングやネックレスに刻印されていることが多いです。
買取では「K24」と同様にK24スクラップとしての査定となります。
また、日本で製造されたジュエリーの刻印の横にはホールマークがついていれば安心です。
現在では「純金」のような漢字での刻印はホールマークなどと共に打刻されていることがありますが
昔に作られたジュエリーなどには「純金」刻印のみが打刻された製品もあります。
刻印の意味はK24・24金を表すものですが、稀に含有率が満たない製品もありますので
買取の際には比重検査やX線検査をして実際の金製を確認した上での査定となります。
「万足金」の刻印は中国製品に打刻されていることが多く、こちらが表す意味はK24・24金となります。
ただし、中国の金製品の中には純度が刻印どおりではないことも多いので
必ずK24の相場でお買取りできるとは言い切れません。
買取店では刻印の確認の後、目視や比重のチェックなどを行い実際にでた結果をもとに査定します。
「K23」刻印はタイで使われている事が多い刻印の種類です。
日本で販売されているアクセサリーは「K18」製が多いですが、
タイでは23金のアクセサリーが主流です。
装飾品としてだけではなく資産としていつでも換金できるという点から一般的に普及しており、
純度の高い23金の売り買いが盛んに行われております。
「965」刻印は上記「K23」刻印と同じ意味合いで、
こちらタイや中国で製造されたアクセサリーに使われている事が多い刻印です。
中国の支那に因んでチャン金やシナ金などと呼ばれており、
中国では純金として販売されている事も多いですが
実際に純金としての品位(純度)はないので注意が必要です。
純金の色と比較してみると黄色が強く出ているのが特徴で、
比重計で純度を計測するとK22~K23ほどで出る事が多いです。
クロムハーツのアクセサリーで「22K」が使われているアイテムなどはございますが、
日本のアクセサリーで「K22」刻印のものはほとんどありません。
「K22」が使用されている主なアイテムとしては万年筆のペン先や金貨(ブリタニア金貨・クルーガーランド金貨・イーグル金貨など)が多いです。
しかし金貨の種類によって純度が異なるものもあるので、気になる方は金の販売店や買取店で無料鑑定が可能です。
「916」刻印は主に東南アジアで製造されたアクセサリーの刻印です。
日本でいうところの「K22」の純度にあたりますが、東南アジアで製造されたアクセサリーは
こちらのような刻印が使われている事が多いです。
金以外にもシルバー製品で916刻印が使われている場合もあるので注意してください。
シルバー916の製品は基本的に銀色が使われている事が多いので、ぱっと見で見分ける事は可能です。
「千足金」は上記でご紹介した「万足金」と同じ類のもので、
中国のアクセサリーに刻印されていることが多いです。
意味合いとしては金の含有量が限りなく100%に近いというものになりますが、
日本ではK22程度の純度で評価されます。
実際に比重計やX線で調べてみるとK22~K23の純度を示す事が多く、
黄色に近い色味をしているのが特徴的です。
また、「千珍足」という刻印も存在します。
こちらは字の通り非常に珍しい刻印ですが実際に比重検査などを行うとK22の純度を示すことが多く、「千足金」と同じ部類になります。
小数点を挟む「K21.6」という数字はなにか中途半端だなと感じる方もいらっしゃると思いますが、
こちらも実在する貴金属の純度です。
ナポレオン金貨・インディアン金貨・メキシコ、ペソ金貨などの金貨はこの21.6金という純度になります。
しかしインディアン金貨には金の含有量が少ない粗悪品も出回っているため、
売買取引の際には精密な検査などが必要な事もあります。
「K20」刻印は珍しく、見かける事も少ない刻印ですが主に日本で製造されたアクセサリーに入っている刻印です。
20金のアクセサリーは18金のアクセサリーよりも少しだけ純度が高いので、その分高く取引されています。
ただし現在ではほとんど流通していませんのでなかなかお目にかかれない製品になります。
上記の「K20」という刻印と一緒にホールマーク(日本の国旗とひし形)の835という刻印が入っている事もあり、
83.5%の金純度であることを示しています。
現在日本では廃止されているので新しいジュエリーなどではもう出回ることはありません。
「足金」という刻印も上記でご紹介した「千足金」や「万足金」と同じ類の刻印で
中国で製造されている金ジュエリーに多く刻印されており純金を意味しているようですが、
含有率が純金に満たない事が多く検査をするとK20~K22程で出る事が多いです。
ネックレスやブレスレットがメインで、留め具の部分はフックの形状になっている事が多いです。
「K18」という刻印はポピュラーでアクセサリーの中で最も多く見られる刻印です。
75%の金純度があり、18金として取引されます。
日本で製造されたアクセサリーにはこのK18と刻印が入ったものが多く、
ネックレス・リング・イヤリングなど様々な形で市場に出回っています。
現在の金を使ったブランドジュエリーでは加工がしやすいK18製のものが主流となっております。
「750」という刻印は上記K18の刻印と一緒に入っている事があり、
日本の国旗とひし形を使っているものはホールマークと呼ばれています。
ホールマークとは造幣局の刻印であり、
このアクセサリーは18金(750)の純度があるものですという証明となります。
ホールマーク以外にも750の刻印は存在し、
K18という刻印がなく750という刻印だけがある場合は
海外で購入されたアクセサリーの可能性が高くなります。
「18KT」はKT=karat(カラット)の略で、金の純度を示すものになります。
同じく「18KP」はKP=plumb(プラム)の略で完全な金という事を示しており、
どちらもしっかりと18金の純度がありますよという意味になります。
主に海外の製品で使用される刻印ですが、日本で製造されているアクセサリーにも入っている事があります。
メガネフレームなどで使われている事が多い刻印です。
「18K」という刻印は上記でご紹介した「K18」とは違い、
18の後ろにKが付いているため「アトK」と呼ばれる事も多い刻印です。
この18K刻印は海外で製造されたものがほとんどですが、
18Kと刻印されてても実際の純度はK18(75%)よりも低いケースが多いので注意が必要です。
しかし中にはK18(75%)に近い純度のものもあるので、
18Kのアクセサリーをお持ちで気になる方は金の販売店や買取店で無料鑑定が可能です。
「K18WG」のWGはホワイトゴールドの略で、
75%の金以外の物質に銀やパラジウムを混ぜているため
通常の金色ではなくプラチナのようなシルバー色になっているのが特徴です。
「WGK18」の刻印も同じようにホワイトゴールドという意味を示していますが、
このように前部分にWGがついているものは珍しくあまり見かける事はありません。
中にはシルバー色をしていても「K18」の刻印のみが記載してあり、
「WG」の刻印がないものも存在します。
見た目がホワイトゴールドでもWG刻印がなければ売買の際はK18としての取引となりますのでご注意ください。
「700」という刻印はとても珍しく、純度70%(K17)の扱いとなります。
日本で作られたアクセサリーにこのような刻印が入っている事はほとんどなく、
主に海外で作られたジュエリーに入っている事がある刻印です。
「K16」という刻印ですが、こちらもほとんど見かけることのない刻印になります。
上記でご紹介させて頂きました「18K」(アトK)のアクセサリーを
比重計で計測するとK14~K16ほどの純度が出る事が多いです。
「666」刻印は日本ではなく海外で作られたアクセサリーなどに入っている事がある刻印ですが、
こちらの刻印もとても珍しく海外製アクセサリーの中でもほとんど見かける事がありません。
非常に珍しい刻印ですが金であることに変わりはないので間違えないように気を付けましょう。
こちらも珍しい刻印ですが、「K15」は実際に存在する刻印です。
日本製・海外製どちらもありますが、最近作られたアクセサリーでこの刻印が入っている
ことはなく数十年前に作られたアクセサリーに入っている事があります。
すでに日本ではこちらの刻印が入ったジュエリーの製造は廃止されております。
上記の「K15」刻印と一緒にホールマーク(日本の国旗とひし形の中に625と打たれている)が
刻印されているアクセサリーが存在します。
その名の通り、62.5%が金で出来ているという事の証明になっています。
「K14」は「K18」に次いでアクセサリーなどで多く使用されている刻印で、
全体のうち58.5%が金でできているという意味合いとなります。
金は純度が高いほど柔らかく傷が付きやすい物質ですので、
K18と比較して金の割合が少ないため傷が付きにくいのが特徴です。
「585」こちらの刻印は海外で作られたアクセサリーに多い刻印で、
意味合いとしては上記「K14」と同じで全体のうち58.5%が金でできています。
海外の中でもイタリー製のものが多く、
585という刻印と一緒に「ITALY」という刻印が打たれている場合もあります。
日本製のものですと、K14の刻印と一緒にホールマーク(日本の国旗とひし形の中に585と打たれている)が
両方打たれているアクセサリーもあります。
こちらは「18KT」や「18KP」と同じく、
KT=karat(カラット、純度を示す)、KP=plumb(プラム、完全な)という事を示しており、
どちらも14金の純度があるという意味です。
主に海外で作られたアクセサリーで見る事が多く、
リング・イヤリング・ネックレス・ブレスレットなど様々な種類のアクセサリーで使用されている刻印です。
こちらも上記で紹介した「18K」の刻印と同じく、
Kが前ではなく後ろに付いている通称「アトK」と呼ばれている刻印です。
14という数字表記ですが、実際の純度は14金でないものが多く10金~12金程度とバラツキがあります。
中にはしっかりとK14の純度が出るものもありますが、
買取店などでは低めの純度で評価されることが多いので注意が必要です。
「K14WG」とい刻印はWG=ホワイトゴールドという意味を示しており、
金以外にシルバーやパラジウムを混ぜて作っているため
金色ではなくシルバー色になっているのが特徴です。
このパラジウムという物質ですが、
金やプラチナ同様に高い価格で取引されている物質なので
通常の「K14」アクセサリーよりも少しだけ高く取引されています。
「K12」という刻印も今では見かける事はほとんどなくなりましたが、
純金の24金に対して半分の12なので全体の50%が金でできているという意味合いの刻印になります。
こちらも現在の日本では製造が廃止されている刻印ですので、
古いアクセサリーでしか見かけることはありません。
「500」という刻印は上記の「K12」と一緒にホールマーク(日本の国旗とひし形の中に500と打たれている)が入っているものがありますが、
それ以外ではほとんど見かける事はありません。
しかし外国のバハマ金貨やカイマン諸島金貨などは500(純度50%)の金でできており、
12金として取引されています。
「K10」の刻印は10金とも呼ばれていますが、金の比率は41.6%と全体の半分以下の数値になっております。
純度が低い分K18のアクセサリーと比較すると安価で購入できるのが特徴的で、
様々なブランドジュエリーのメーカーからもリング・イヤリング・ピアスなど幅広く展開されています。
ただし金以外の物質が多く含まれている分、硬くサイズ直しや修理などが難しい場合があるので注意してください。
こちらの刻印はK10と一緒にホールマーク(日本の国旗とひし形の中に416や417と打たれている)として刻印されている事があり、
造幣局の証明でしっかりと10金の純度になっているという意味です。
現時点でも廃止されている刻印ではないため、ここ最近製造されたアクセサリーでも見られる刻印です。
「K10」ではなく「10K」の刻印は通称アトKと呼ばれており、
Kが数字の後についています。このアトKのアクセサリーは18K・14Kなどと同じで、
純度が表記されている10金よりも低くなることが多いため注意が必要です。
元々金の純度が低いため、10Kのアクセサリーはものによって磁石に引っ付いたりするものもあるので注意してください。
WG=ホワイトゴールドという意味を示しており、
「K10WG」という刻印は10金(41.6%の金)でシルバー色のプラチナのような色味になっております。
「K14」のアクセサリーと比較しても金以外の物質が入っている割合がさらに多くなるため、硬く変色もしやすいのが特徴です。
「K9」という刻印ですが、こちらは日本製の物と海外製の物どちらも存在する刻印になります。
刻印のされ方は国によって異なりますが、
フランスではK9の刻印と一緒にクローバーの刻印が打たれている事があります。
丁度18金(750)の半分の純度にあたるのがこの9金(375)になります。
「375」という刻印は「K9」という刻印と一緒に打たれている事が多く、
日本で製造されたものだとホールマーク(日本の国旗とひし形の中に375と打たれている)として刻印されています。
このホールマークは様々な純度で使用されていますが、
この375という刻印はホールマークの中でも一番純度の低い刻印となっており、
これ以下の純度のホールマークは製造されておりません。
「PWG9」という一見変わった刻印ですが、
PWG=パラホワイトゴールドの略となっており日本のジュエリーマキが独自に開発した特殊な合金です。
プラチナ・シルバー・金の3つの良さを合わせ持ったものとなっており、
純度は通常の9金(375)と一緒です。安価ながらもプラチナのような輝きを持った世界で唯一の合金です。
こちらの「333」という刻印も珍しく見かけないものですが、
主に海外で製造されたアクセサリーに打たれている刻印です。
しかし海外製でこのような低純度の貴金属に関しては表記よりも純度が低いケースがありますので注意しましょう。
「K7」という刻印は7金とも言われており、
ジュエリーやバッグなどを展開しているサマンサというブランドの会社が作っているアクセサリーで使われている刻印です。
金の含有量が少ない分手ごろな価格で購入できるアクセサリーですが、純度は低くてもしっかりと金が使われております。
「K5」という刻印ですが、5金(金の含有量が21%)という事を示しており、
金を使ったアクセサリーの中では最も純度が低い刻印となります。
金でない物質を混ぜている為、ホワイトゴールドやピンクゴールドなど色のバリエーションが豊富なのが特徴です。
「210」という刻印は日本製・海外製どちらのアクセサリーも存在します。
その中でも指輪で使われてる事が多く、「K5」のアクセサリーと同様に様々なカラーバリエーションが存在します。
ネックレスなどの素材に使用されることもありますので覚えておきましょう。
金の刻印に関するページを最後まで見て頂きありがとうございます。
今回ご紹介させて頂いたように金の刻印にはたくさんの種類があり、それぞれの刻印ごとに意味を持っています。
金はアクセサリーや資産価値として老若男女問わず数多くの人に需要があるアイテムですので
見る機会も多いと思いますが、その際に刻印の事などで気になる点などがございましたら
是非このページを参考にして頂ければと思います。
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使用されていないアクセサリーがございましたら是非一度お持ちくださいませ。
この記事を書いた人
代表取締役 久保
ブランドハンズの代表取締役社長
ブランド買取業界歴10年
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