本物のダイヤモンドと類似石の見分け方モアッサナイト・ジルコニア

時計のアイコン 更新日2024年01月10日
本物のダイヤモンドと類似石の見分け方モアッサナイト・ジルコニア

ダイヤモンドの類似石と言えば代表的なモノとして

・キュービックジルコニア (CZ)

・モアッサナイト

が挙げられます。

 

一般的に市場に流通しているモノも、このジルコニアとモアッサナイトが多く、実際にお持ちの方も多いかと思います。

ジルコニア、モアッサナイトは熟練の鑑定士でも見ただけでは完璧に区別することができず、専用の機材を使用し判別します。

では、それぞれの見分け方を説明していきます!!

 

本物のダイヤモンドとジルコニアの見分け方

ダイヤモンドとジルコニア(CZ)の違いは主に下記の事が挙げられます。

・素材硬さ(強度)

・輝き

・カット

・屈折率

・熱伝導率

・親油性

ジルコニアとダイヤモンドは見た目は似ていますが、素材をはじめ異なる特徴がたくさんあり、
異なる特徴をもとに判別することが可能です!

 

1:裏から文字を透かして見る

ダイヤとジルコニア比較

何か小さい文字が書いてある紙に石を反対に向けて覗いてみてください。

ダイヤモンドの場合

ダイヤ

文字を全く読むことができません!

ダイヤモンドの特徴の一つである屈折率からこのような画像になります。

ジルコニアの場合

ジルコニア

文字を読むことができます。

歪みがあったりして読みにくいですが、文字であることが確認できます。
ダイヤモンドと屈折率が違うことからこもような違いが生まれます。

 

2:息を吹きかけて曇らせて見る

ダイヤモンドの場合

ダイヤモンドに息を吹きかけ、白く雲らせてみます。
ダイヤモンドは熱伝導率が非常に良いので、一瞬で元通りになります。
感覚としてはそもそも白くならないと見ていたたけたらと思います!

 

ジルコニアの場合

ジルコニアに息を吹きかけ白く曇らせてみると、元通りになるのに1秒程時間がかかります。
ダイヤモンドに比べ熱伝導率が低いのが理由です。

 

3:内放物を確認する

ダイヤモンドの多くは内放物があります。
肉眼でも確認できる内放物があるので良く見てみましょう!

ダイヤの内包物

画像のように黒いカーボンや石の中に内放物が確認できればダイヤモンドの可能性が高いです。

 

4:重さをはかる

これはルース(裸石:石だけの状態)の場合のみ可能です。
ダイヤモンドの重さは1ct = 0.2g と決まっております。

カットによって多少前後はしますが、直径からだいたいのダイヤモンドの重さを割り出すことができます。

参考表
ダイヤモンドの直径とカラットの一覧表

こちらの表から直径と重さがだいたい合っていたらダイヤモンドと判断できます。
ジルコニアの場合、ダイヤモンドのおおよそ2倍の重さがあるので見分けることが可能です!

 

実際に計ってみます

①まず重さを量ります

ダイヤ重量測ります

重さを測るとこちらの石は0.4gです。

②次に直径を測ります

ダイヤ直径

こちらの石の直径は6.96㎜ですので表からダイヤモンドなら 1.2ctで重さが0.24gです。
しかし、こちらの石は0.4gあるのでダイヤモンドではないと言うことがわかります。

 

5:ブラックライトを当てる

ブラックライトに当てる

左側がジルコニア 右側がダイヤモンドです。

ダイヤモンドの多くは蛍光性と言ってブラックライト(長波紫外線)を当てると青く光ります。
ブラックライトを当て、発光したらダイヤモンドです。ジルコニア(CZ)は発光しません。
青く発光したらダイヤモンドと判断できます。

※質の良いダイヤモンドでも全く発光しないものもあります。

 

6:ダイヤモンドセレクターで確認

ダイヤモンドセレクター

ダイヤモンドとジルコニアを見分けるので一番手っ取り早いのがダイヤモンドセレクターです!

ダイヤモンドセレクターは熱伝導率からダイヤモンドとジルコニアを区別することができます。

多くの買取店ではこの方法でダイヤモンドとジルコニアを区別します。

 

本物のダイヤモンドとモアッサナイトの見分け方

モアッサナイトはジルコニアほど流通はしておりませんが、ダイヤモンドと似た性質を多く持っており、
買取店や質屋が最も警戒する模造石の一つです。

見た目やダイヤモンドセレクターではほぼ判断することが難しいものになります!

 

1:ダイヤモンドマルチテスターⅢを使う

ダイヤモンドマルチテスターⅢ

以前までは、一般的に販売されている機材【ダイヤモンドマルチテスターⅢ】では判断が可能でありましたが、
時代とともに、技術も進化しており現在のモアッサナイトはダイヤモンドマルチテスターⅢを当てて3回に1回は
ダイヤモンドで反応してしまいます。

なぜかというと先端の銅針に熱をもたせて、その銅針に石を当てることで熱伝導を伝え反応する仕組みになっており
その先端の銅針も一定の時間が経てば消えますが、逆にその時間までは温度が上がり続けます。

そうなれば天然ダイヤモンドもモアッサナイトも熱伝導率が近いため、モアッサナイトでもダイヤモンドとして反応してしまう

という仕組みになります。

なのでダイヤモンドマルチテスターⅢでは100%の判断が難しい状況になってきております!!
これからは自身の鑑定力を重視しなくてはいけないということになります!!

 

2:見た目【ファイア】の違い

以前のモアッサナイトであれば、色味が異様に黄色く見えたりしていたのですが、
こちらも技術の進化により、よりDカラーに近い色味を実現しているそうです。

ですが、モアサナイトと天然ダイヤモンドとでは【ファイア】が大きく異なります!

【ファイア】とは鉱物の中で白い光が屈折、分散を起こす事で虹色に見えてしまうことを言います。
屈折率や分散率が高い鉱物は虹色の輝きが強くなります。

このことから、モアッサナイトはファイアが高い為、一定の距離から見るとダイヤモンドよりはるかに虹色に見えてしまうのです。

※見かたとしては、50cmほど離れた所からモアッサナイトを逆さにしてパビリオン部分から見ることがポイントとなります!

そうすることにより、人工物特有の不自然な虹色の光かたが見えてきます。
もちろん、これだけでは判断は不可能になります。

 

3:ダブリングを見る

※必ずベゼルファセット部分からルーペを通して見て下さい!!

ダブリング自体は、いつもの距離でルーペで見ているにも関わらず、
少しピントが合いにくかったり、ぼやけて見えると感じることが多くあります。
その見え方は天然のダイヤモンドには無い物なので、集中し注意深く確認するようにしましょう!!

 

まとめ

ダイヤモンドに詳しければ、機材などがなくても判断は可能ですがとても難しいです!!

上記でもお伝えした通り、機材だけでは判断できなくなってきておりますので、

自身の目利きを養っていくことが非常に重要になってきます!

こちらの資料を参考に、誤った買取がないようにしましょう!!!

 

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この記事を書いた人

代表取締役 久保

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ブランドハンズの代表取締役社長
ブランド買取業界歴10年

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