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『正規店で購入したという証明書』であり、また『購入日から5年間は無料で修理を受けることができる保証書』でもあります。
保証期間は、購入時に販売店でギャランティーに記載された日から保証が開始されます。
修理が受けられる対象は通常使用していて時計に故障があった場合のみとなります。
保証期間の5年過ぎてしまうとオーバーホールや修理などのメンテナンスにかかる費用は自費で行わないといけません。
現在までに発行されたギャランティーカード(保証書)は、4種類あります。
・ロレックス紙の保証書(カラー・シンプル)
・ロレックス2世代前 カードの保証書(濃いグリーン・ホワイト)
・ロレックス1世代前 カードの保証書(グリーン・ホワイト)
・ロレックス現行 カードの保証書(濃いグリーン)
時代と共に紙タイプからカードタイプに変化していきました。
順番に解説していきます。
紙ギャランティー表面
紙ギャランティー裏面
こちらは1980年代〜2006年頃までの紙タイプの保証書で、二種類あります。
記載されている情報は、①「シリアルナンバー」②「型番」③「国番号」④「購入者」「購入日」「購入店」です。
カードタイプより確認しにくいですが、パンチングで数字の穴が開いていたり、購入店のスタンプが押されていたり、
シリアルのシールが貼っているので、書いてある数字からロレックスの詳細を読み取ることが可能となっております。
2世代前カード表面
2世代前カード裏面
こちらは2世代前のギャランティカードの保証書です。
表面は、全体的に深い緑を使用したデザインで、①「国番号」②「型番」③「シリアル番号」④「モデル名」が把握することができます。
裏面は、⑤「購入店」⑥「購入者」⑦「購入日」が記載されております。
紙にの保証書と変更された部分は、モデル名の表記(OYSTER PERPETUAL等)が記載されるようになったところです。
また、表面の上部にブラックライトを当てると偽造防止用のホログラムが現れます。
1世代前カード表面
1世代前カード裏面
こちらは1世代前のギャランティカードの保証書です。
表面は、白をメインとしたデザインで、サイドが緑色の上品なデザインで、①「型番」②「シリアル番号」③「ブレスや文字盤」が記載されております。
裏面は緑を基調としたデザインで、④「国番号」⑤「購入店」⑥「購入者」⑦「購入日」が記載されております。
2世代前の保証書と変更された部分は、モデル名の表記(OYSTER PERPETUAL等)が記載されなくなりました。
また、表面の左上部分にブラックライトを当てると偽造防止用のホログラムが現れます。
現行カード表面
現行カード裏面
こちらは現在使用されている最新のギャランティカードの保証書です。
表面は、ロレックスの王冠が目立つ深みのある緑色で、シンプルで洗練された高級感のあるデザインです。
裏面は①「型番」②「シリアル番号」③「購入日」が記載されております。
旧タイプの保証書と変更された部分は、「購入者の名前」「国番号」「販売店名(住所)」が個人情報の流出の懸念から記載されなくなりました。
また、新しく追加された機能として、ロレックス本部がNFCタグ(ICチップ)にて情報を管理するようになり、NFCリーダーのアプリを起動させてカードをスキャンするとロレックスのホームページが表示されます。
そして、カード自体の作りも、縁取りがゴールドで加工されるようになり、型番などの数字が立体的に変わりました。
以前のギャランティカード同様でMODELの上部の空白にブラックライトを当てると偽造防止用のホログラムが現れます。
ロレックスのギャランティカード(保証書)には、3桁のクライアントコード(Client Codes)が記載されております。
上記の「ギャランティカードの種類について」で各保証書の種類によるクライアントコードの場所を確認できます。
3桁の番号は「出荷国番号」を意味しており、どの国や地域で最初に出荷されて販売されたのかを把握することができます。
下記の表から確認することができます。
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国際サービス保証書表面
国際サービス保証書裏面
正規のロレックスでオーバーホールした際に発行される修理証明書が「国際サービス保証書」です。
購入後の保証期間が過ぎてしまうと、自費でのロレックスに(オーバーホール)修理に出す必要があります。
自費でのオーバーホールを行った際の保証期間は記載されている日付から、ペーパータイプで1年間、カードタイプで2年間の保証期間が設けられています。
保証期間内に、時計の内部や動作に関わるような自然故障や経年劣化による不具合が起きた場合は、無料で修理を行っております。
例外として、外装仕上げやパーツ交換などのメンテナンスに関わる費用はかかります。
尚、「国際サービス保証書」は、ギャランティカードのように本体に対して1度しか発行されない保証書とは違って買取時の価格を左右するものではありません。
あくまで修理後一定期間内に内部の故障に対して保証してくれるカードです。
前提としてロレックスは資産価値として所有する方も多く、保証書がなくても中古市場では高値で売買されております。
ただ二次流通で買取店などに、売却する際はロレックスの保証書の有無で買取金額が変わります。
当然、保証書などの付属品が揃っていれば、次のオーナー様が見つかりやすく買取金額が高くなります。
その買取金額の増減率はモデルや年代によっても異なってきますので、いくつかのモデルを取り上げて解説させていただきます。
2022年2月の時点
※下記は同じ年代のシリアルを元に保証書がある場合とない場合の事例を記載しております。
同じモデルのカードタイプでも年式やギャランティカードの新旧でも価格が前後する場合があります。
カードタイプの場合
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紙タイプの場合
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スポーツモデルに関しては、ギャランティーカードの有無で買取金額に大きく差がありました。
特に年式が新しく、購入してからあまり期間が経っていない場合は~20万前後差が出る可能性があります。
デイトジャスト等のドレスタイプは、ギャランティーカードの有無で買取価格は前後しますが、
2~5万円前後と大きく変わらずにあまり影響は少ないようです。
紙タイプの保証書の場合は、カードタイプの保証書と比べて、買取金額への影響は少ないです。
ただスポーツモデルに関しては、~10万前後差が出る場合があります。
古いドレスタイプのモデルは、ギャランティの有無で価格差に影響はないようです。
それよりも状態やベルトの余りコマなどの付属品によって金額に差が出てきます。
ロレックスの保証書(ギャランティカード)は時計本体に対して一度しか発行しておらず、再発行も行っておりません。
なぜなら保証書には、型番やシリアルナンバー、購入者、国番号などの時計本体の様々な情報が記載されております。
それらはロレックスの時計と証明できる重要な付属品です。保証書の再発行を行わないのは、第三者の不正利用や記載内容の改ざんを防ぐためにです。
前述でも保証書の再発行ができないと記載したように、保証書の名義を変更することもできません。
これは不正利用や記載内容の変更などによるトラブルを防ぎ、管理するためです。
ですのでギャランティーカードの紛失には注意を払った方がいいです。
中古でロレックスを流通させる際に、個人情報保護の観点から名前部分を塗りつぶして販売する。
もしくは海外で業者が買い付けた並行輸入品には名前の記載がなく、購入者は「お店」の名前になります。
他国では保証書名が空白であることが多く、日本の保証書のように消すのは稀です。
ロレックスの保証書に関するページを最後まで見て頂きありがとうございます。
今回紹介させて頂いたようにロレックスの保証書には複数の種類があり、時代の流れと共に変化していきました。
ロレックスは資産価値として持たれる方や王道の高級時計として購入される方も多いと思います。
もしお手元にあるロレックスの保証書の意味が分からなければ、是非このページを参考にして頂ければと思います。
またロレックスで一度しか発行されないギャランティーの有無は、買取店に売却する際の重要な査定ポイントになりますので、必ず一緒にお持ちください。
この記事を書いた人
代表取締役 久保
ブランドハンズの代表取締役社長
ブランド買取業界歴10年
ブランドハンズ
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