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創業年 | 1860年 |
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創業者 | エドワード・ホイヤー |
発祥地 | スイス・サンティエミ |
タグホイヤーはスイス発祥の高級腕時計ブランドです。
1860年、ドイツ系スイス人で時計職人のエドワード・ホイヤーによって、スイスの山間にある小さな村、サンティエミで時計工房として創業しました。
その後、スイス発のスポーツウォッチブランドとしてストップウォッチやクロノグラフの製造を積極的に行い、オリンピックの公式時計に選ばれるなど目覚ましい成功を収めました。
年号 | 出来事 |
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1860年 | スイスにて「エドワード・ホイヤー・ウォッチ」創業 |
1887年 | クロノグラフなどに使用する「振動ピニオン」の特許を取得 |
1916年 | 機械式ストップウォッチ「マイクログラフ」を開発 |
1920年 | オリンピックの公式時計を担当 |
1930年 | 現代でも愛される腕時計「MONZA(モンツァ)」誕生 |
1963年 | シンプルなデザインの「カレラ」を発売 |
1969年 | 史上初の自動巻きクロノグラフキャリバー11を搭載した「モナコ」を発表 |
1986年 | 画期的なモデル「フォーミュラ1」の登場 |
1999年 | ベストセラーモデルにもなった「リンク」誕生 |
2004年 | レーシングエンジンを想起させるデザイン「モナコ V4」を発売 |
2004年 | 防水力の高いダイバーズウォッチ「アクアレーサー」を発表 |
2010年 | 150周年アニバーサリーにカレラのDNAを色濃く受け継いだ「キャリバー1887」誕生 |
2015年 | さらに進化した新ムーブメント「ホイヤー01」を発表 |
1840年、ドイツ系スイス人で靴職人の息子として生まれたエドワード・ホイヤーは、1860年にスイスのサンティエミ村で時計工房を設立しました。
当初は、自分の名前から取った「エドワード・ホイヤー・ウォッチ」という名称で時計製造を手掛けることからスタートさせました。
当時からスポーツを意識してストップウォッチなどの製造も行っており、この製造で培われた技術がのちの革新的なモデルを生み出す原点となったのです。
タグホイヤーの技術革新において欠かせない話が、1887年に振動ピニオンに関する特許を取得したことです。
この振動ピニオンとは、ストップウォッチに向けて開発されたクロノグラフをスタート・ストップさせるための部品でした。
当時としては、かなり画期的で大変な衝撃を社会にもたらしました。
振動ピニオンは当時から非常に高い精度を持っており、ボタンを押してからスタートするまでの時間が「2/1000秒以下」という驚異的なスピードを実現させました。
1916年にタグホイヤーは、マイクログラフという革新的なストップウォッチを開発しました。
このマイクログラフは100分の1秒単位で計測でき、当時としては世界初となる機能を備えていました。
タグホイヤーのマイクログラフの性能の高さが認められ、ついに1920年から3大会連続(1920~1928年)でオリンピック公式計時を担当しました。
これにより、スイス国内で名の知れたタグホイヤーも欧米全体にその名を知らしめるに至りました。
ここからタグホイヤーは、アルペンスキーやF1など数々のスポーツから指名を受けるようになりました。
1930年にはタグホイヤーの代表的なモデル、モンツァが誕生しました。
イタリアにあるサーキット場から名づけられたモンツァは、当時としては先進的なデザインであり、現在も愛好者がいるほどの優れたデザインとなっています。
そして今でもモンツァは、モデルチェンジを行うたびに大きな話題を呼ぶ、タグホイヤーの人気モデルです。
その人気から、初代モデルが現代的な解釈を加えることなく、忠実な復刻モデルとして販売されたこともありました。
1963年にタグホイヤーは、ブランド初のクロノグラフ「カレラ」を発売しました。
このカレラは、モータースポーツからインスピレーションを得たため、スポーティーなデザインをしているのが特徴です。
カレラは機能的なデザインの文字盤を兼ね備えており、タグホイヤーの不朽の名作となりました。
1969年にタグホイヤーは、世界初のスクエア型防水時計となるモナコを発売しました。
モナコは四角形のデザインで、世界初となる自動巻きクロノグラフムーブメント「キャリバー11」を搭載したモデルとなりました。
また1969年は時計の歴史上激動の時代と言われており、この年に発表されたクロノグラフムーブメントのうちの一つがキャリバー11でした。
1986年に、時計界の新たなパラダイムに応えてフォーミュラ1が誕生しました。
流線形のフォルムやアグレッシブなデザイン、搭載されたムーブメントに至るまで、F1の雰囲気そのままに腕時計へ落とし込んだモデルとして知られています。
またフォーミュラ1は耐衝撃性にも優れており、高級感あるデザインが特徴です。
タグホイヤーは1999年に、S/el(セル)の後継モデルとして、その特徴を持ちつつ外観を大きく変化させた「リンク」を誕生させました。
この大胆な外観の変化は購買層に好意的に受け入れられ、タグホイヤーのベストセラーモデルとなりました。
さらに、スポーツとエレガンスを融合させたこの新機軸は、有機的なブレスレットのデザインと相まって、現在も多くの派生モデルを出すラインとして評価されています。
タグホイヤーは2004年にモナコ V4を発売しました。
以前から販売されていたモナコをベースとして改良を重ね、革命的なベルト伝達機構を搭載することに成功したのです。
このモナコ V4は、革命的な機構を持っているにも関わらず、耐久性や耐衝撃性も申し分ない設計でした。
またレーシングエンジンのようなデザインが人気で、限定モデルということもあって瞬く間に販売が終了しました。
2004年にタグホイヤーは、ダイバーズウォッチの一つであるアクアレーサーを発表しました。
高い防水力はもちろんのこと、全体にタグホイヤーらしいスタイリッシュデザインを採用しており、機能性と装飾性を高いレベルで融合させています。
またアクアレーサーは、すべてのモデルが300m近くの防水性能を獲得していることから、幅広いシーンで使える実用的な腕時計です。
その後もアクアレーサーの人気は衰えることがなく、タグホイヤーのモデルの中でもかなり人気の高いコレクションとなりました。
2010年にタグホイヤーは150周年を記念し、キャリバー1887を発表しました。
キャリバー1887はカレラの特徴を引き継ぎ、振動ピニオンやパワーリザーブ50時間を搭載した優れた自動巻き時計でした。
今もなお進化を重ねている「伝説のクロノグラフ」も搭載しています。
この高級感あるデザインと機能性の高さは、タグホイヤーの高級ブランドとしての価値を大きく上げました。
2015年にタグホイヤーは、カレラのモデルにも搭載された新ムーブメントを取り入れたホイヤー01を発表しました。
スケルトン文字盤の採用など革新的な試みを行いつつ、重厚感のあるデザインを施し、これからのタグホイヤーを象徴するモデルに仕上げられました。
そしてホイヤー01は、近未来的でスポーティー、そして全体のフォルムからにじみ出るスタイリッシュさなどが魅力的なモデルとして、高い人気を集めました。
この記事を書いた人
代表取締役 久保
ブランドハンズの代表取締役社長
ブランド買取業界歴10年
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